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ギャルゲー板最萌トーナメント一回戦 Round8

307 :@切身 ◆GroOvBoY :02/01/31 08:36
あなたの背中を見送ってからまだ一週間も経ってないのに、もう無限の時が
流れてしまったような気がする。
今日もあの公園のブランコに、独り。
キィ……。
そんな気持ちで乗った思い出のブランコのきしむ音は、いつもより寂しげ。
通じ合った想い。あたたかな、ずっと昔から秘めていた想い。
そして悲しい別離。追いかけても、もう届かない背中。
はらり、と手に落ちる熱い雫。溢れ出す気持ち。
「会いたい……よ…ぉ……」
我慢するって約束はその日の夜のうちに破ってしまった。その日からしばらくは
言葉通り泣いて暮らした。葵にも迷惑かけてしまった。
彼の性格はよく知ってる。電話をくれるような人でも、筆まめな人でもない。
分かってる。けど、それが苦しい。
「かーすみっ!」
駆け寄ってくる、優しい親友の声。
「まーたこんなところで……」
「ごめんね、葵」
「『泣いてると、明日晴れないぞっ!』」
「えッ!?」
葵は森下さんを真似てそう言ってくれた。
「へへ、上手だろ。森下さんのモノマネ」
「もう、葵ったら」
くすくすと二人で笑う。空気が和らぐ。
「また、あいつの事を思い出してたんだ」
「うん……」
「そうだよな、辛いよな。かすみとアイツは二人で一つ、セット売りみないなモンだしな」
「ひどいよ葵〜」
視線だけで親友に抗議してみせる。
「ゴメンゴメン。……そうだ、そのお詫びにいいモノ見せてやるから」
葵は隣のブランコから立ち上がると、私の前に立ってわざとらしく咳払いをしてみせた。
「『かすみ……約束、絶対守るからな』」
「あ……」
忘れもしない。その言葉は彼が私にくれた────
「うん。わたしも、絶対に待ってるから」
時を越えて繰り返される言葉たち。
「『何泣いてんだよ。たった一年やそこらじゃないか』」
「一年って、思ったよりも長いよ」
「『たった一年だろ!?オレとかすみがずっと一緒に居た時間の、ほんの1/17じゃないか』」
ここで言葉を失ったっけ。そしていつもみたいに、髪をくしゅくしゅって乱暴に撫でたんだ。
「泣きたい時は泣いてもいいし、辛い時は辛いって言ってもいいんだよ。
もっとあいつを信じて、あいつに甘えればいいんだ」
葵が私の頭をそっと抱いてくれた。その温かさに負けて、私は声を上げて泣いた。
この涙は別れの涙。独りぼっちの私への、別れの涙。
私にはこんなに素晴らしい親友と、素敵なあなたがいるんだから。

ずっとずっと遠いあなたへ。
時々泣いたりしますけど、私は元気です。
今ごろくしゃみでもしてるのかしら?

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