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[第二弾]妹に言われたいセリフ

1 :名無しお兄ちゃん、大好き!:02/08/04 23:23 ID:XGcTRogM
そのまんま、第2弾です
皆さんの声をがんがん乗せてください!

前スレ↓
http://game.2ch.net/test/read.cgi/gal/1022257886/l50

818 :712:03/02/14 06:23 ID:???
「ふぅ…ご馳走様でした…っと」
どうも俺は意志が弱いと言うか雰囲気に呑まれやすいと言うか…なんだかんだでそのまま食べ続けていた。
「お兄ちゃん…」
「ん?」
「はい…チョコ…」
妹は俺に何かの箱を差し出した。
「猪口?俺は未成年だから酒は飲まんぞ」
「そうじゃなくて、チョコレートだよ!」
「ああ、ありがとう…」
「じゃあ、ちゃんと渡したからね!」
妹はそう言って逃げるように部屋の外に出て行ってしまった。
俺は呆然と妹から貰った箱を眺めた。
「ん…何かついてるな…」
それはピンク色の封筒に入った手紙。
俺は開けて中を読む

『お兄ちゃんへ。 
 お兄ちゃん、今日はバレンタインデーだよ♪だからお兄ちゃんに愛のプレゼント〜♥

 時々イジワルで、怒りんぼで、ちょっと面白くないけど…
 カッコよくて、頭が良くて、優しい…私はそんなお兄ちゃんが…大好きだよ。
 
 お兄ちゃんは『そんなのくだらない』って思うかもしれないけど、
 今日だけはワガママな妹のお相手をしてくれると嬉しいです。
                                 
 これからも二人一緒でいようね♥ 出来損ないの妹より』

丸みを帯びた字で書かれた手紙。
「アイツ…手紙とは言え、よくこんな恥ずかしいこと書けるよな…」
俺は顔を赤くして、ドアノブを掴んだ。

819 :712:03/02/14 06:23 ID:???
ドアを開けると妹がすぐ向こうに立っていた。妹はイタズラっぽい笑みを浮かべて俺に聞く。
「どう?チョコは喜んでもらえた?」
「その…悪いな…飯まで作ってもらって…その上チョコまで貰えるなんて…」
「いいんだよ♪気にしないで〜」
「でも…俺も何か礼を…」
俺がそこまで言うと、妹が突然俺の頬をつねった。
「何しやがる!」
「お兄ちゃん、そうやって『ぎぶあんどていく』で考えるのはよくないよ〜。
 私はお兄ちゃんのために作ったんだから、お兄ちゃんが喜んでくれれば私はそれでいいんだよ♥」
「そっか…でもホワイトデーにはしっかり受け取ってもらうからな」
「うん♪楽しみにしてるね♥」
「ああ…期待してろよ〜」
俺は妹の頭をそっと撫でてみた。嬉しそうに目を細める妹。
「ねぇ…私のお願い聞いてくれる?」
妹が俺の手をギュッと掴んで、俺を見上げる。
「内容にも因る…」
「今日だけは…この手を離さないで欲しいな♥」
「今日だけ…って寝る時もか?…お前…俺だって男だということを忘れてないか?」
「う〜ん、それなら胸を触るまでなら許しますよ〜♪お買い得だと思うけどなぁ〜♪」
「くだらねぇ…却下に決まってんだろ」
「イヤだよ〜。今日はもう離さないんだから〜♥」
そう言って俺の腕に抱きつく妹。
「それじゃ、全然『お願い』じゃないだろうが…!」
俺は呆れたような、諦めたような顔をして妹の顔を見て、ドキッとした。
「なんだか…一瞬、お前が可愛く見えたよ…」
「失礼な〜、私はいつもカワイイよ〜」
「ああ…そうかもな…」
「どうしちゃったの?今日のお兄ちゃんなんかヘン…。でも、ありがと!お兄ちゃん大好き♥」

…今日だけは、俺の嫌いな『愛』や『恋』なんて言葉も信じられるような気がする。
確かに…妹のチョコには愛が込められていて、それが今日の俺を優しくしているのだから…

820 :712:03/02/14 06:39 ID:???
現在、猛烈に後悔しています…どうか駄文をお許しくださいませ…
しかし相変わらず下手ですね…、暇でしょうがない時にでも見てやってください
しかも萌えないし、面白くないし、訳が分からないし、バレンタインと関係ないし、意味無いトコが多い。
ちなみに味噌汁ラーメンは実話ですよ(w

…どうした、リアル妹?チョコくれるの?…はぁ?龍騎のDVD貸せ?…お前に貸す物など無い!(半泣き)

821 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/02/14 12:12 ID:???
すまない・・・書き込みに注釈文を入れるの忘れていた・・・
かなりの駄文・乱文になっていると思われるが、ご容赦願いたい。

>712殿
俺には書けない、萌え長文を堪能させてもらった。決して駄文ではない。
それと、コテハンもしくはトリップを名乗られてはどうだろうか・・・?
妹殿には、ホワイトデーに劇場版龍騎でも貸してやるといい・・・

822 :名無しくん、、、好きです。。。:03/02/14 17:50 ID:???
>>712
やべぇ・・・めちゃめちゃ萌えた(;´Д`)ハァハァ
こういう妹欲しい・・・


823 :NO.8:03/02/14 18:27 ID:???
712氏。素晴らしいです。萌え萌えですね。
あああ、私の今回のはさっぱり萌えなくてダメダメです。
次があれば、今度こそ萌え萌えの文章にしたいです。
では、最後の悪あがき行ってみます。

結局、数日して妹の風邪はすっかり良くなった。
買い物に行ったときに、風邪薬を買ってきたのだが、それ効いたのか、
それともあの日の高熱が一番の山場だったのか。
とにかく、治って良かったと思う。
流石に40度の高熱を出したときは驚いたが・・・。

そして数日後。
「お兄ちゃん。お風呂沸いたよ〜」
「おう。入るわ」
自分の部屋で勉強をしていた俺に、妹から声がかかる。

824 :NO.8:03/02/14 18:28 ID:???
「あのっ、お兄ちゃん・・・」
茶の間を通り過ぎようとしたところ、妹に声をかけられた。
「ん?どうした?」
「ホントはね、バレンタインにチョコをあげようと思っていたんだけど、
 風邪を引いちゃって、あげられなかったから、ホワイトデーこそは・・・」
バレンタインにチョコレートを作れなかったことをかなり気にしていた様子だ。
俺はふと笑って、妹の頭に手を乗せ、ぽんぽんと軽く叩いてやった。
「ああ、楽しみにしているよ。ところで、俺があげたアレは美味しかったか?」
「うん。もうすっごく美味しかった。今度作り方を教えてね」
「ああ、良いぞ。あれは簡単だから誰でも出来るしな」
実際、妹が甘党で良かったと思う。
甘いものがあまり得意でない俺は、アレを食べると胸焼けがしてくるくらいだ。
「じゃあ、ホワイトデーは楽しみにしていてね」
「おう。期待して待っているからな」
そう言ってまた頭をぽんぽんと叩く。
妹は目を細め、懐かしそうに言った。
「昔は私に何かあると、お兄ちゃんは私の頭を優しく叩いてくれたよね」
「そうだったっけ?あんまり覚えていないや」
「うん、何だかとても懐かしい・・・」
「そ、そうか。いくらでもやってやるぞ。それ」
そう言って妹の頭をくしゃくしゃと撫でる。
くすぐったそうな顔をしながらも、妹は反論した。
「もう〜。髪型が崩れるよ。止めてよ〜」
あれは照れている証拠だ。
「おう。じゃあ俺は風呂に入るからな。洗い物は任せたぞ」
「うん。お任せだよ」
「お米はお兄ちゃんが洗ってね」
「おう」

825 :NO.8:03/02/14 18:29 ID:???
ざばー
今日はお湯を入れすぎてしまったようだ。
俺が浴槽に入るとアルキメデスの原理でお湯があふれ出る。
しかし、浴槽に浸かると、疲れが取れる気がする。
実際は風呂に入るというのは結構体力を使うのだが・・・。
だから、風邪の人間は湯冷めする事も考慮に入れて、風呂に入れないのだ。
「ふぅ〜。やれやれ・・・」
風呂のなかでは声が響く。鼻歌を歌いたくなってきた。
その時、ガラガラと脱衣所を開ける音がした。
「お兄ちゃん〜?」
妹から声がかかる。
どうせ、脱衣所の何かを取りに来たのだろう。
だから、俺が浴室から出て行かないように。と言うことだろう。
だが、妹はいつまでも脱衣所から出ていかない。
どうしたのだろうと思ったとき、妹の声が聞こえた。
「ちょっと開けるけど、いい?」
こっちはちょっとじゃないほど焦った。何せ浴槽のなかでリラックス中だったからだ。
「待った!30秒待て!」
「うん」
30秒はかかっていなかっただろうが、俺は用意をして「いいぞ」と声をかけた。


826 :NO.8:03/02/14 18:30 ID:???
がちゃりと音がして浴室のドアが開く。
寒い空気が流れ込んでくる。
妹の顔はやや逆光気味になっているため、あまりよく見えない。
だが、何か顔が赤い感じがした。
そして、少し視点を下にずらした時、俺は驚きのあまり目玉が飛び出たかと思った。
妹はバスタオル一枚で立っていたのだ。
「お前!何やって・・・」
「昔みたいに、一緒にお風呂に入りたくなって・・・。ダメ?」
「ダメ・・・?ってお前なぁ」
溜め息を吐く俺。だが、それをどう取ったのか、妹は浴室に入り込んできた。
「お兄ちゃん、この前私の裸見たんでしょ?
 だったらそんなに恥ずかしがること無いじゃない」
 それにホラ、ちょっと違う形のバレンタインプレゼントだよ。目の保養にどう?」
「それとこれとは話が違うだろう・・・。
 それにお前はホワイトデーに何か作るとさっき言っていただろう」
あまり広くない浴室は、2人も入ると狭く感じる。
「別にお風呂に一緒に入るくらい・・・ダメ?昔はよく入っていたでしょ?」
「昔は昔、今は今だろう。年齢ってものを考えろよ」
「兄妹で一緒にお風呂に入っちゃいけない法律は無いよ?」
「そりゃそうだが・・・」
「兄妹だもん。良いじゃない。
 それとも何?私は無いけど、お兄ちゃんは私と入って何か問題でもあるの?」
「・・・・・」

827 :NO.8:03/02/14 18:32 ID:???
このままではどうしようもない。
妹はなかなかに頑固だ。一度言い出したことは曲げない性格だ。
この状況を解決する方法を考える。1秒以内に閃いた。
俺は風呂から出ていこうとして、ドアを開ける。
「・・・出る」
「えっ?」
だが、ふと妹の心境も考えてみた。
俺ですらこんなにも恥ずかしいのだ。
口ではあの様に言っているが、妹はもっと恥ずかしいに違いない。
恥ずかしさを耐えて来た妹のことを考えると、ふと心が緩んだ。
暫く葛藤の時間が過ぎる。
いい加減、寒くなってきたところで、結論を出した。
「・・・ふぅ、仕方がないな。今日だけだぞ」
溜め息を吐きながら言う。
「ホント!やった〜」
そう言って両手を上に上げる妹。
そしてその動作で、肩の所の結び目が緩まったのか、
妹の体を隠していたバスタオルがはらりと落ちた。

828 :NO.8:03/02/14 18:36 ID:???
お互い無言で時間が過ぎる。
妹はまだ両手を上に上げたまま、固まっている。
無論、下に水着などを着込んでいるわけではなかった。
それこそ、一糸纏わぬ姿だった。
暫くして、俺は、ぽかんとだらしなく口を開けていた事に気づく。
取りあえず、バスタオルを拾おうとして、俺が立ち上がる。
そして、立ち上がるときに確かめたにも関わらず、
お約束の如く、俺の腰のタオルも落ちた。

「「あは・・あはははは・・・」」
2人の乾いた笑い声が浴室に響く。

その後、兄妹は昔のように体や髪を洗い合って、
『仲良く』風呂に入ったが、その詳しくはまた別の話。


と言うわけでこれで本当に終了です。
何か、見返してみると全然バレンタインと関係ないですね・・・。
ちょっとシリアスものを書こうと思ったのが間違いの始まりだったのかも知れませんね。
次は、もっと精進します。
やはり、リアル妹との生活をモチーフにすると萌えがあまり無いですね・・・。
私は、リアル妹のパシリとなっている情けない兄貴ですから・・・(w

829 :名無しくん、、、好きです。。。:03/02/14 20:47 ID:CAicf9ZN
( ゚Д゚)萌えたー!

830 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/14 21:01 ID:???
>Masked Rider Moe氏
勿体無きお言葉どうもありがとうございます(w
名無しに戻ることも考えていたので、コテハン、トリップは勘弁してもらいたいのですが、
みんなの迷惑になるといけないので、今回からトリップだけは付けさせてもらいます。
トリップつけるの初めてなんですが…ちゃんと出来てますかね…

>NO.8氏
そんなこと無いッス。萌えましたよ!
>私は、リアル妹のパシリとなっている情けない兄貴ですから・・・(w
それは俺も同じです。お互い苦労しますね(w

>>822
「コレじゃ既に妹萌えですらないのでは…」と思っていたのでそう言ってもらえると嬉しいです。

ん?リアル妹、今度は何?…松田悟志のHP見るからそこを退け?…ガキは寝る時間だ!(半泣き)

831 :751 Part1:03/02/15 14:45 ID:???
>>751-752>>763-766ですが、一日遅れのバレンタインSSつくってみました。
暇つぶしにどーぞ。

「あーあ……どうしよっかな、これ……」
 ベッドの上に寝転がりながら、少女は大きな溜め息を付いた。
 時計を見ると、8時を回っていた。とっくに陽は落ち、静けさが街を
支配し始めていた。
 少女の手には、一つの箱が握られている。ピンク色のリボンが結ばれ、
綺麗なラッピングの施された可愛らしい箱が。
 その中に入っているのは、少女手作りのチョコレートだった。
 少女は去年まで、店で買ったチョコレートを兄に手渡していた。しか
し今年は、自分の手でチョコを作って、兄に渡そうとしたのだ。そのた
め、料理学校に通う同級生に頼みこみ、数日前からチョコの作り方を教
わってきたのだ。さすがに「兄に渡す」とは言いにくいから、「近所の
幼なじみに渡す」とごまかしてきたが。
 少女は何度も失敗しながら、一生懸命にチョコを作り続けた。そして
数時間後、やっと納得のいくチョコを作り上げた少女は、友人に礼を言
うのも忘れて、自分の家へと急いだ。一刻も早く、大好きな兄にチョコ
を渡したくて、全速力で家路を走ったのだ。
 ところが……。

832 :751 Part2:03/02/15 14:48 ID:???
『お兄ちゃん!』
 空が赤らみ始めた夕方、少女はリビングへ続くドアを開けた。
 ソファの上に、少女の兄である少年が座っていた。少女はすぐにチョコ
を渡そうとして、カバンの中に手を入れた。
 ……だが。ふと、テーブルの上に目を移した少女は、ハッと息をのんだ。
 テーブルの上には、チョコが置かれていた。それも一つや二つではない。
テーブルを埋め尽くすほどの量のチョコが、山になって置かれていたのだ。
『お、お兄ちゃん……どうしたの、これ?』
 うわずる声を必死で抑えながら、少女はそう尋ねた。
『ああ、学校でもらったんだよ。ほら、今日はバレンタインデーだろ? そ
のチョコレートだ』
『こんなにいっぱい……? みんな学校で貰ったチョコなの?』
『まあな。持って帰るの、大変だったんだぜ。重いしかさばるし、おかげで
腕の筋肉が張っちまったよ』
『そ、そうか……お兄ちゃん、サッカー部のキャプテンだもんね。バレンタ
インにチョコをもらうのは、当然だよね……』
 女生徒の間で、兄が絶大な人気を誇っているという話は、何度か聞いたこ
とがある。同級生から「お兄さん、カッコいいよねー!」「ねえ、今度紹介
してよ!」と言われたことも、何度もあった。
 しかし少女は、今ひとつ実感を持てなかった。あまりに身近すぎて、客観
的な視点を持てなかったのかもしれない。あるいは、他の女子に取られるの
が嫌で、兄の人気を認めたくなかったのかもしれない。
 だが、こうして大量のチョコを見せつけられると、兄の人気の程を認めざ
るを得ない。多くは市販のチョコにラップをかけただけのものだが、中には
手作りの本命チョコと思しきものまで含まれている。中には、ラブレターを
挟んだものまであった。
『ところで、どうしたんだ? 何か用でもあるのか?』
『え? い、いや……何でもないよ! ごめん、お邪魔しました!』
 少女はそう言うと、リビングから走り出ていった。
 その様子を見ていた少年は、軽く首を傾げ、呟いた。
『なんだあいつ……変なヤツだな』

833 :751 Part3:03/02/15 14:52 ID:???
「結局、渡せなかったな……チョコレート」
 少女は自作のチョコを眺めながら、何度目かの溜め息を吐いた。
 格好良くて、優しくて、誰からも好かれる兄。少女は昔から、兄だけを見
つめていた。他の男子に浮気することなく、ただずっと、兄だけを想い続け
ていた。
 少女は心の中で、自分は世界で最も兄のことを愛している、と思い込んで
いた。それだけに、さっき見た大量のチョコは、ショッキングだった。少女
の他にも、兄のことを好きでいる女の子はいっぱいいる、という現実を見せ
つけられたからだ。
 兄はきっと、自分のことを「ただの妹」としか見ていない。だから自分達
は、永遠に恋人同士にはなれない。どんなに自分が想い続けても、兄は振り
向いてくれない。自分を愛してくれない……。
 少女の頬を、一筋の涙が伝った。天井を見つめる虚ろな目から、涙が玉に
なって流れ出た。
 と、そのとき。
「おい、入っていいか?」
 トントンと扉をノックする音とともに、少年の声が聞こえてきた。
「いるんだろ? ちょっと入らせてもらうぜ」
「あっ……ま、待って、お兄ちゃん!」
 少女は手に持っていたチョコを、とっさにベッドの中に隠した。その直後、
少年はドアを開いて部屋に入ってきた。
「ん……? どうしたんだ? なんか目が赤いぞ」
「え? あ、ちょっと居眠りしてたの。お兄ちゃんの声で起きたけどね」
 とっさに思いついた嘘を言いながら、少女は作り笑いを浮かべた。「お兄
ちゃんにチョコを渡せなくて、悲しくて泣いてたの」なんて言えるわけがな
い……。
「それで、お兄ちゃん。あたしに何か用?」
「ああ、用ってほどのことじゃないけど……」
 そう言うと少年は、頬を少し赤らめ、視線を泳がせた。その仕草に、少女
は「?」という顔になり、少年の顔を覗き込んだ。

834 :751 Part4:03/02/15 14:57 ID:???
「? どうしたの、お兄ちゃん?」
「いや、その……今年は貰えないのかな、って思ってさ……」
「貰えないって、何が?」
「だから、その……チョコレートだよ。バレンタインの」
「えっ……?」
 少女はハッと息をのみ、口に両手を当てた。
「去年も一昨年も、チョコくれただろ? 今年はどうして貰えないのか、気
になってたんだよ。ちゃんと用意してあるんだろ? なんでくれないんだよ?」
「だって……お兄ちゃん、いっぱい貰ってきたじゃないの。あんなに沢山の
チョコを見たら、渡しにくくて……それで……」
「なんだ。お前、ヤキモチ焼いてたのか?」
 少年は目を細め、フフッと笑った。
「安心しろよ。あんなの、みんな義理だ。気にすることねえよ」
「義理? そんなことないよ。だって、どう見たって本命チョコばかりだっ
たじゃない。ラブレターが添えられてるのもあったし……」
「それは渡す側の気持ちだろ? オレはあいつらのことなんか、何とも思っ
ちゃいないよ。オレにとって、学校で貰うチョコなんか、みんな義理チョコ
だ。オレにとっての本命チョコは……」
 少年は少女の両肩に手を置き、顔を真っ直ぐ見つめた。
「オレにとっての本命は……お前からのチョコだけだよ」
「えっ……!?」
「だから、早くチョコをくれよ。お前からのチョコがなかったら、落ち着か
ないんだよ。だから、頼むよ。な?」
「えっ……あっ……」

835 :751 Part5:03/02/15 14:58 ID:???
 少女は少年の腕を振りきり、後ずさった。
 少女の目元に、熱いものが走る。それは涙となって溢れだし、少女の頬を
濡らした。
「お、おい、どうした? オレ、何か悪いこと言ったか?」
「……違うの」
「え?」
「あたし、嬉しいの。やっとお兄ちゃんにチョコを渡せるようになって、す
っごく嬉しいの。なのに……涙が出てくるのよ。どうしてかな……おかしい
よね……」
 少女は必死になって、目元を何度も拭った。なのに、後から後から涙が溢
れてくる。嬉しくて笑いたいはずなのに、どんどん涙が流れ出てくる……。
 少女は今まで、兄への想いは「片想い」でしかないと思っていた。兄は自
分のことを、ただの妹としか見ていない。血が繋がっている以上、恋愛の対
象にはなれない……そう思っていた。しかし、それは間違いだった。本当は
兄も、自分のことを好きでいてくれたのだ。妹としてじゃなく、一人の女性
として……。そのう嬉しさに、少女は溢れる涙を抑えることができなかった。
 数分経って、ようやく涙が収まると、少女はベッドの下に隠していたチョ
コを取り出し、少年に差し出した。
「お兄ちゃん。これ、受け取ってくれるね?」
「もちろん。お、今年は手作りか?」
「うん。友達に作り方を教えてもらったの。今までお料理なんかしたことな
かったから、ちょっと下手だったかもしれないけど……」
「気にするなよ。お前がオレのために、一生懸命つくってくれたんだろ?
なら、これはオレにとって、世界一のチョコレートだよ」
「……ありがとう、お兄ちゃん」
 少年と少女は、互いの手を握りあい、無言で見つめ合った。
 兄の手の温かさを感じながら、少女は静かに目を閉ざし、心の中で呟いた。
 神様、ありがとう。お兄ちゃんにチョコを渡せて、良かったです。
 どうかこの幸せが、いつまでも続きますように……。

836 :751:03/02/15 14:59 ID:???
あー疲れた。目が痛いや・・・。

もし良かったら、感想なんぞお願いします。

837 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/02/15 18:25 ID:???
>751氏
お疲れ様です。目は大丈夫ですか?
それにしても、文章が綺麗な上に、萌えですね。
他の方のSSを読むと、激しく自己嫌悪に陥ります。
何でシリアス方向に行こうと思ってしまったのだろうなぁ・・・。

それと、バレンタインSSを読むと、自分が情けない兄貴で妹に済まなくなる。
お兄ちゃん、もっと頑張るからな・・・。
ホワイトデーを楽しみにしていろよ、妹よ!

実話
「あれ?お兄ちゃん、チョコレート食べないの?」
「ああ、ちょっと勿体無くてな」
「じゃあ、私が食べちゃうね」
マジで食べられました。妹よ、自分で買って自分で食べて嬉しいか・・・。

838 :名無しくん、、、好きです。。。:03/02/15 18:48 ID:???
そういえば毎年妹から手作りのチョコ貰うのに、一度もお返しをしたことがないことに立った今気が付いた・・・。
なんてこったい。

839 :名無しくん、、、好きです。。。:03/02/15 18:49 ID:???
立った今って何やねん俺。なんて卑猥な。

840 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/15 18:59 ID:???
>751氏
…とっても上手いッス。
自分は情景描写が下手なので羨ましい限りですね…
俺もこんなマジメな文章が書けるようになりたいな〜。

841 :名無しくん、、、好きです。。。:03/02/17 19:49 ID:???
>>837 >>840
感想ありがとうございます。そこそこ受けたみたいで良かったです。
謙遜されてるみたいですけど、お二人ともお上手だと思いますよ。今までこの
スレッドに掲載されてきたSSを読んだけど、けっこう良かったですし。
これからもお二人には、妹萌えSSを書いていって欲しいです!

ところで、今まで僕が書いた三作品に登場する兄妹は、みんな同じ人物という
設定です。
もうバレバレかもしれませんが、彼らは「./hack」に登場する、シューゴと
レナがモデルになっています。いちおう名前も考えてはいたのですが、名前が
入ると感情移入しにくくなると思い、すべて「少年」「少女」という表記で
統一させてもらってます。

さて、次はホワイトデーですね。これはバレンタインより難しそうだ・・・。

842 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/17 20:03 ID:???
そっか…ホワイトデーなんて言うものがあったか…俺も何か書かなきゃ…
でもその前に…学年末テストが…(w

…学生も大変ですよ(w

843 :名無しくん、、、好きです。。。:03/02/17 21:45 ID:???
って言うかこの時期に学年末とか言ってるおまいは高2以下なわけ?


844 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/02/18 21:26 ID:???
念のため保守。

私のSSは特にモチーフキャラは居ないですね。
現実に起こりそうなことを基本的に書こうと思っています。
あまり兄妹間がラブラブしないのもその影響ですが、
ここは少し改めた方が良いかなぁと思っています。

そして、彼らには私のある種の理想感が入っていると思いますね。

>751氏
./hackのキャラだったんですか。./hackは殆ど知らないですね・・・。
友人が買うので、DVDだけは見させて貰っています(笑)
兄妹ラブラブは参考にさせて貰います。
リアル妹もこの作品の妹さんの爪の垢でも煎じて飲んで欲しいです。

>712氏
期末テストですか・・・頑張って下さいね。
私もただ今テスト真っ最中です。
大人になれば、テストより大変なことがきっとありますよ・・・。
頑張りましょうね。

845 :名無しくん、、、好きです。。。:03/02/19 01:12 ID:???
>NO.8氏
俺の記憶違いかもしれんが途中から設定変わってないか?
氏のSSでは高校生だったと思っていたのだが上の方のやつを読んだら
幼馴染が車持ってるし……
ひょっとして設定は大学生でした?だったらすまん

846 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/19 21:05 ID:???
リレーSS第一弾
(省略)
>>486を参照してください

リレーSS第二弾
>>499>>501>>512-513>>515-516>>524-531>>548>>517-518>>549-551
>>573-574>>580>>600-602>>604>>614-616>>621-623>>627-628>>632-634
>>650-651>>655-656>>671-673(エピローグ>>681-685)

>>501>>512の間に番外編(>>502)

参加者の皆様
No.2氏 No.9氏 No.5氏 Masked Rider Moe ◆ERF1YrA氏 No.7氏 No.8氏

847 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/19 21:06 ID:???
>>691(続き>>703 by名無し様) by Masked Rider Moe ◆ERF1YrA氏(クリスマス)

>>695-700 by No.8氏(お正月)

>>705-709>>715-716 by Masked Rider Moe ◆ERF1YrA氏(お正月)

>>722-727>>732-737(おまけ741-742) by712

>>751-752 by751氏

>>763-766 by751氏

>>781-784>>788-789>>793-800>>808-810(後日談>>823-828) by No.8氏(バレンタイン)

>>805-807 by Masked Rider Moe ◆ERF1YrA氏(バレンタイン)

>>814-819 by712(バレンタイン)

>>831-835 by751氏(バレンタイン)
─────────────────────────────────────────
このスレのSSをまとめてみました。え〜とまず…勝手なことしてごめんなさい。
その上、抜けていたり、間違っているかもしれませんがどうか許してください。

>>843
俺の心は永遠に高校生のまま…。冗談です。体も高校生です。

848 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/02/21 08:17 ID:???
>845氏
年齢に関しては、後からどうにでも取れるように、わざとあやふやにしていました(w
車を使わせたら便利だな・・・と言うわけで、急遽高校卒業以上にしました。
カレーの話の時は、今見返すと確かに高校生っぽいですよね。

>712氏
SSのまとめ、お疲れ様です。
まだ400番台の時から第2段小説があったんですね・・・。懐かしい。

私は次はホワイトデーの前に雪かきの話を書こうかと計画中です。
丁度、リアルで雪かきをした時に色々リアル妹とありましたので。
多少脚色して、今度こそ萌え文章にしたいと思います。

公私共に忙しい時期ですが、時間を見つけて書こうと思います。

849 :名無しくん、、、好きです。。。:03/02/25 06:45 ID:???
保守

850 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/27 17:01 ID:???
一応保守。

あ、テストは昨日終わりました。果たして結果は……。

「お兄ちゃん、そんなに良く出来たの?」
「ああ、結構自信あるぞ」
「え〜?ホントに〜?」
「…それって失礼じゃないか?」
「だって…テスト週間に学校休んでSSのまとめしてたでしょ〜?
 テストの真っ只中の日に向こうに妹スレにも書き込んでたでしょ〜?
 苦手教科のテスト前日にアバレンジャーと仮面ライダーファイズ見てたでしょ〜?」
「いや…学校を休んだのは公立高校の推薦入試で学校が休みだっただけだ…」
「言い訳はそれだけ〜?」
「……何だよその目は?言っておくがカンニングなんてしてないぞ!」
「そうじゃないよ!私は一生懸命勉強しても全然出来ないのにお兄ちゃんだけズルイよ〜!」

851 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/03/02 21:38 ID:???
保守。

新しい作品は妹が兄を呼ぶときに「お兄ちゃん」ではなく、
「兄さん」にしようかと計画中です。
しっかりものの妹と、ちょっと間の抜けた兄と言うコンビで行きたいと思っていますが・・・。
微妙なところです。
早く忙しい時期から抜け出したいです。

852 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/03/07 06:55 ID:???
保守ついでに書き込みです。
やっと忙しい時期も終わりましたので。
登場キャラも新たに、新作です。

「兄さん!起きて下さい!」
妹の美希が部屋に飛び込んでくる。
同時に、俺の布団をはぎ取った。
枕元の時計を見るとまだ時間は朝の6時30分。
しかも、今日は日曜日。まだ起きるには早い時間だ。
「お休み」
そう一言だけ言うとまた布団を被り、寝る。
何やらかちかちと音がして、一瞬だけ毛布がめくられる。
寒い空気が流れ込んできたが、それは一瞬のことだった。
次の瞬間には、元通りに暖かい空気で包まれる。
そして、意識を失う瞬間、耳元で大きな音が鳴り出した。
ジリジリと大きな音を鳴らしているのは間違いなく俺の目覚まし時計。
「うわあああああ!」
突然の出来事に驚き、布団から飛び出る。
そこには、爽やかな笑顔を浮かべる妹が居た。
「兄さん。おはようございます」
「・・・ああ、おはよう」

853 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/03/07 06:56 ID:???
俺の名前は青柳一希。
大学2年生だ。
家族構成は妹の美希と、母親の有里。
父親はいない。と言うのも、俺が中学校3年の時に両親が離婚したからだ。
妹の美希は高校2年。4月で3年生になる。
大学に進むため、一生懸命勉強している。
美希が市立大学なんぞに進学したら、俺の家の家計は潰れてしまう。
だから、ちょっと今の美希の学力的には厳しいが、俺の通っているような、
国立で授業料の安い大学に進学して欲しいというのが俺のささやかな願いだ。
ま、そんなことはどうでもいいな。

と言うところで続きです。

854 :モモ☆:03/03/08 21:19 ID:NP6r1Kxh
お兄ちゃんとナリメしたいのぉ★でもなんかやおい女ばっかで、男の人少ないの(;;)だからここでナリメしよぅよぉ♪アドをコピーして携帯からきてね★
大好きだよ・・・お・に・い・ちゃ・ん!!★
http://b.z-z.jp/?animate



855 :名無しくん、、、好きです。。。:03/03/08 21:32 ID:0ozIL/1u
言われたいって言うか、本当に言われたセリフ


妹(真ん中)「お兄ちゃん、わたし、お兄ちゃんがいてくれて本当によかった・・・」

兄冥利に尽きる一言だった。


妹(下)「おにいちゃん・・・、カナのこと、きらい?(烈しく泣き声で)」

なんて言うのか・・・。正直言って、こんな妹要らんよな。

856 :712 ◆isG/JvRidQ :03/03/08 21:38 ID:???
>855
…この幸せ者が!
特に妹(下)の台詞にすっごく萌えた!

俺の下の妹は今、ドラマ見ながら幼児用のブロックで何か訳の分からない物作ってるよ(w

857 :名無しくん、、、好きです。。。:03/03/09 03:17 ID:???
>>855
>正直言って、こんな妹要らんよな
今すぐお前を逆さに吊るしてバイクに固定してマッターホルンを滑走したい気分だ

858 :名無しくん、、、好きです。。。:03/03/09 23:56 ID:???
712 ◆isG/JvRidQ 氏もおなじみのあっちのスレで見かけたが…

We are each of us angels with only one wing.
 And we can only fly by embracing each other 

なんて俺も言われてみてえもんだぜ、ちくしょうめ…(;´Д`)ハァハァ

859 :名無しくん、、、好きです。。。:03/03/10 01:06 ID:vonTky2i
>>855
真ん中と下ってことはまだ上の妹がいるのか、貴様。

860 :名無しくん、、、好きです。。。:03/03/11 11:13 ID:???
>>855
良い妹さんだな。大事にな。
下の妹さんを悲しませるなよ。良いお兄ちゃんでいるべし。
うざがっていると仲も悪くなるからなぁ。

>>712
幼児用のブロックはあれはあれでバカにしてはいけないぞ。
大人がやっても楽しいというか、色々と頭の体操にもなるし。
妹さんと一緒にやってみたらどう?

861 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/03/11 11:25 ID:???
何かここって855氏みたいに心温まる話が出てくるから好きだな。
何があったのかは知らないけど、妹さんと仲良く。
しかし、下の妹さんを泣かせるとは・・・。
ちょっとした事件があって、妹だけじゃなくて、
家族がいるってホントに有り難いと身に染みた今日この頃。

本日、私の妹は修学旅行で買ってきた指輪を無くしたと騒いでいました。
昨日、妹に頼まれて、部屋を掃除したときに、
何か比較的大きめな物を吸い込んだ記憶があるのだが・・・。

862 :712 ◆isG/JvRidQ :03/03/11 17:07 ID:???
>>860
いや、ブロックをバカにしてるわけじゃないんですよ。昔、俺が使ってた物だし…
でも、小学五年生の女が幼児用ブロックを『武器だぁー!』と言って振り回してるってのはどうなのかな…

863 :751:03/03/11 20:06 ID:???
>>No.8さん
新しい物語が始まったんですね。続きが楽しみです。

僕は現在、ホワイトデーSS執筆中です。なんとか3月14日に間に合うように
頑張りますが、またちょっと遅れるかも・・・とにかく頑張ってみます。

864 :名無しくん、、、好きです。。。:03/03/13 12:29 ID:MIlOrbRG
言われたいっていうか、言ってたセリフ。

(下の妹)「ふえぇーん(泣)、イギーが、死んじゃったぁー(泣)」(ジ○ジ○を見て)

素直な妹、でした。

865 :名無しくん、、、好きです。。。:03/03/13 12:38 ID:???
ちんちんちんぽこりんたろう

866 :名無しくん、、、好きです。。。:03/03/13 12:51 ID:MIlOrbRG
言われたいっていうか、言われたセリフ(その2.5)

妹(下)「おにーちゃーん、こわいテレビみたから、いっしょにねてぇー。」
俺「お、おまえもう中2だろ?倫理的に問題が・・・・」
妹「?」
数分後、結局いっしょに寝る羽目に。ピタッ(ひっつき音)。

(伊藤家の食卓を見ていて、片栗粉に関する大発見をしていた時)
俺「やるしかねぇ!カナ(妹の名前)!」
カナ「うん!」
とかいいながら、二人で「おぉぉぉぉぉすげええええええぇぇえ!!」(ハモリ)
↑精神年齢いっしょ。
とかやっていたのが懐かしい。

もう帰ってこねぇのかな。あんな時間。
ちょっと思い出に浸りました。大しておもしろくもない話でスマヌ。

867 :魔剣士ルキフェルス:03/03/13 13:00 ID:q/inN7Z+
↑必死だな・・・お前等!!

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