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SS統合スレ#6

1 :名無しさんだよもん:01/10/03 20:55 ID:yE2szgAo
dat逝きにも負けず、不死鳥の如く蘇ったSS投稿スレ。
投稿、感想、アドバイス、葉鍵っぽいSSネタならなんでもOK!
トラブルのない投稿の方法は>>2-5を参考にしてね。

力作はもちろん、実験作、シチュ等、君がSSだと思ったらそれはSSだ!
職人修行中の方も気軽に質問、投稿よろしく。
初心者の質問・素朴な疑問なども大歓迎。
スレを盛り上げるためにも、投稿作品には(・∀・)イイ!の一言でも
いいので感想を書いてみよう!
もちろん無言で答えるのも感想のうちだけど(;´Д`)

前スレ等は>>3-5

※SS投稿の告知があった場合は、投稿を優先させてあげましょう。
※板が重くならないように、長文投稿後しばらくはageない方が良いでしょう。
※スレの寿命を伸ばすために、雑談などではリダイレクトの使用を控えよう。
 かちゅーしゃ対応(>1、>1)がお勧め。

【便利な関連サイト】
mio_2ch氏による回収サイト(thx!)
http://members.tripod.co.jp/mio_2ch/
三告平氏によるSSトレーニングルーム
http://www.hakagi.net/ss/

490 :あのSSさんだよもん:01/12/02 02:22 ID:hRyMnDYo
俺と彩が結婚してはや数年……
俺達はやっとの思いで夢のマイホームを静かな田舎町に建てることができた。
ここまでくるまでの努力はハンパではなかった。
俺の連載の原稿が落ちそうになったり、俺の連載が打ち切りになりそうになったり……
って、コケてるのは俺だけかよっ!
彩は幸いにも、あの澤田編集長に才能を見出され、童話作家としてデビューした。
それからは頭角をメキメキと現わし、彼女独特の不思議な雰囲気の物語を次々と生み出していった。
本当は子供向けの童話なのだそうだが、大人の俺が読んでも惹き込まれてしまう魅力的な作風がウケて、
今、静かなブームを呼んでいるとか……
編集長曰く、
「もし、彩があなたの恋人でなかったら、
 私ですら、これほどまで素晴らしい才能を見つけ出すのは不可能だったでしょうね、
 もっとも、あなた自身の才能をも見逃していたら、私は編集者として失格だったでしょうけど…」
だ、そうだ。
ま、俺も編集長に拾われた身だし、家が持てたのも彼女のおかげとも言えなくもないな。
こんなド田舎に家建てるって言ったときは「原稿を取りに来る私の身にもなりなさい!」って怒鳴られたっけかな。
そんなことを懐古しながらリビングでくつろいでいると、
くいっ、くいっ、
「ん?」
振り返ってみると、彩が何やら手元をもじもじしながら佇んでいた。

491 :あのSSさんだよもん:01/12/02 02:23 ID:hRyMnDYo
「あの……和樹さん、最近……減りましたよね?」
「ん?何が?」
「…あのっ、その…夜にする…ことです」
「いや、睡眠時間はたっぷり摂ってるつもりだけど?」
「そうじゃ…なくて……男の人と…女の人が……その…ベッドの中で…すること…ですっ」
「ん〜?何だろ?分からないなぁ、はっきり言っみてよ」
「…そのっ…………え……えっち……」
「へぇ、彩はえっちがしたいの?」
「……あ、私…」
「したいの?したくないの?」
「…………………したい…です」
「そっか、彩はしたいんだ…よし、するか!」
「…あ……はいっ…」
ま、ちょうど俺もしたいと思っていたところだし、願ったり叶ったりってトコかな?
「ここでいい?それとも、ベッドでする?」
「………じゃあ…寝室の…ほうで……明るいと…恥ずかしいから…」
「えー、もったいないなぁ。明るいほうがよく見えるのにさ」
「(ふるふるふるっ…)」
うぅっ、相変わらず彩はガードが固いというか何と言うか…
……でも、俺もたまに彩にすごいえっちなコトさせたりしてるし、ここは彩の気持ちを考慮するか。

492 :あのSSさんだよもん:01/12/02 02:24 ID:hRyMnDYo
「よし、寝室だな。それでは、彩お嬢様を寝室までお運びいたしましょう…」
「………あっ…」
俺は調子こいて彩を抱きかかえてみる。………俗に言う「お姫様抱っこ」だな。
うん、そんなに辛くは無いぞ。よし、このまま寝室へ―――――
「あ、あのっ……私、おんぶの方が……その…」
「ん?おんぶ?結構こだわり派だねぇ」
「…あ…ごめんなさい……あの…お父さんがよく、おんぶして……くれたから…」
「ははっ!彩は甘えん坊さんだなぁ!ホラ!おんぶしてあげるから、しっかり掴まって」
「……あっ…はいっ…」
彩は俺の背中にぎゅっとしがみつく。その瞬間―――――
むにゅっ……
彩の胸が俺の背中に押しつけられる。
っかぁ〜〜〜〜〜っ!!普段とは一味違うこの触感!!生きてて良かったぁ!!
「……和樹さんの背中…大きい……お父さん…みたい…」
「えっ?」
ヤレヤレ、何やらしいコト考えてるんだ俺は。せっかく彩が喜んでくれてるってのに……
それにしても、彩のファザコンぶりはすごい……
よっぽどイイおやじさんだったんだろうな。
う〜ん、なんかジェラシー。
そんなつまらないヤキモチを妬いてるうちに寝室に到着してしまった。

493 :あのSSさんだよもん:01/12/02 02:25 ID:hRyMnDYo
この寝室、天井の中心部がガラス張りになっていて、
昼は日光がさんさんと降り注ぎ、夜は月明かりがぼんやりと照らす造りになっている。
そのためこの部屋では、昼はひなたぼっこ、夜は星を眺めたりすることができ、
今ではすっかり彩のお気に入りの場所だ。
「彩、寝室だぞ?」
「……えと…その……もう少し、このままでいて…いいですか?」
「え?あ、ああ。構わないけど」
「………よかった…」
どうやら彩は俺の背中が名残惜しいらしい……すりすりと頬擦りまでしてる……
すりすりすり…

―――――それから5分後……
「あの〜、彩さん?そろそろ……」
「…あ…ごめんなさい…もう少し……もう少しだけ…待ってください…」
すりすりすりすり…

―――――さらに5分後……
「あ〜や〜?」
「…お願い……あと、1分だけ…」
すりすりすりすりすり…

494 :あのSSさんだよもん:01/12/02 02:25 ID:hRyMnDYo
うっ……つ、辛い……いくらなんでも足腰にも限界が………
俺が地獄を見ているのに対し、彩は幸せそうな表情で俺の背中に頬擦りをし続けている……
まさに天国と地獄だな……
一体、彩は俺の背中のどこに惹かれてるんだ?
………いわゆるフェチってやつかな?
背中フェチ・彩………ちょっと可愛いかも。
って、もう足腰の感覚が……あ、ダメ、ギブ。
「おっとっと!」
「きゃっ!」
ぼふっ!
ふぅ、倒れこんだ場所がベッドでよかったぜ…
床だったら二人ともケガしてるところだ。
そういえば彩は大丈夫だろうか?
「彩?悪ィなぁ、急にコケちまって―――――って、おおっ!?」
気がつくと俺のすぐ目の前に彩の胸元が……服に覆われてはいるが、その形ははっきりと分かる。
うむ、実にいい眺めだ。
「彩…俺、もう…」
「………あっ…」
彩の胸に手を伸ばし―――――
スカッ…
「へっ?」
俺が伸ばした手のひらは虚しく空を薙ぐ。

495 :あのSSさんだよもん:01/12/02 02:25 ID:hRyMnDYo
一方、俺が触れようとしていた人物は、上体を起こし、ぼんやりと硝子の天井を見つめていた。
「……和樹さん…アレ…」
彩の指がぴっ、と天を指す。
「ん?」
俺は指先の延長線上にあるものを見据える。
「おぉ…」
彼女が見惚れていたもの……それは冬の凍てつく空を彩る星屑達であった。
小さな星のひとつひとつが瞬き、とても幻想的だ……
都会にいたらスモッグやネオンに阻まれて見ることが出来きなかった美しい夜空……
「……田舎に来て…本当に…よかった……」
彩も俺と同じことを考えていたみたいだ。
「そんなこと言うと、編集長が渋い顔するぞ?」
「…ごめんなさい」
東京の方角へ、ぺこりと頭を下げる彩。どうやら編集長に謝っているつもりらしい…律儀な娘だ。
「……………………………………」
「……………………………………」
「……綺麗……ですね…」
「……あぁ…」

496 :あのSSさんだよもん:01/12/02 02:26 ID:hRyMnDYo
詩人か何かだったらもっと洒落た返事ができるのかもしれないが、俺のセンスじゃあこれが限界だ。
と、いうよりか、もう既に起きていること自体限界だ……ふぁ……ね…む……
彩………悪ィ……もう、寝…る………

次の日の朝、俺は朝イチで彩に謝ることにした。
彩はキッチンで大根を切っていた。今日の味噌汁の具は大根らしい。
「……昨晩……私…すごく寂しかった……です」
「スマン!急に眠くなっちまって……つい」
「…私、あれから一時間くらい……お星様と…お話…してました…」
「うっ…この埋め合わせは絶対にするから、そうだなぁ…週末にでも―――――」
その言葉を聞いた途端、彩は嬉しそうな顔でくるりと俺の方へ向き直った。
……包丁を片手に持ったまま。
「……本当、ですか?…約束…ですよ?」
「うわっ!あ、ああ、約束する!彩の好きな所に連れて行くから……だから、包丁置いて……」
「………嬉しいっ…」
最後の言葉が聞こえていなかったのか、彩は包丁を握りしめたまま、ぱたぱたと駆け寄ってきた。
刃に付いていた大根が縦横無尽に飛び跳ねる。
「どわぁぁぁぁっ!?彩っ!!頼むから包丁置いてくれぇ!!うわっ!うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

教訓:約束をすっぽかしてはいけない。例え、どんなに些細なことであっても。

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